余生を楽しむといっても、60~70代の世代の方たちと
お話すると、「何をしたらいいかのかわからない」。
とお話する方もいるのが実情だ。
「旅行や演劇も散々いったし、飽きてしまった。あまり長く生きていてもしょうがない」。
とこようなご意見を聞く。
この日本では「いくつになっても綺麗」、「若者に負けない」ような元気溌剌としているのが
素晴らしいような価値観がある。
確かに一面だけ見れば素晴らしいのかもしれないが、自然の摂理に当てはめて考えればこれは
少し無理がある。
我々は西洋化された教育により、時間の概念は生~死へと直線に流れていると
と思っているが、東洋、特にインドでは時間の概念というのは無限の輪であり、人は生まれ変わり(輪廻転生)する
という考え方がある。
その生まれ変わりというものがあるという前提で
考えると、「人生の後半からは、次の生まれ変わりの準備」をするのもよいのかとも思う。
前半生に克服できなかった、問題点に向き合い、宿題を次の人生に残さないというのも
一つの人生の形だと思う。
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