霊気や気功の思想の中で「宇宙にお任せする」、「流れに身をゆだねる」という思想がある。
本来、人間というのは完全であるのだが、「宇宙自然の摂理」や「理」
とうものに反し、流れに逆らうから、体調を崩したり健康を損なうという概念である。
似たようなところで、東洋医学の健康観も「人間は宇宙の縮図」であり、「宇宙は人体の拡大図」
で、この両者は繋がりあっており、この二つを統合した、「宇宙自然の摂理」や「理」 に沿った生き方を「天人合一」という。
私自身社会の仕組みもわからなかった10代、20 代は必死であがき、「自力」のみで、いつも大きな壁に
ぶつかってきた。そんな私が霊気や気功を学び「大きな流れに任せる」という教えは衝撃的であり
かなりの救いになったのだ。
しかしながら、私も生身の人間であり、日々色々考え、気づき少し進んだとおもったら
また後退のようなことがあったりするのだが、よくよく考えてみると訪れた不調和な出来事も
立派に次のステップに繋がっていたりして、少しばかり、楽しんで受け入れられるようになってきた。
また、不調和と決めてしまうのもちょっとばかりセンスがないので、見る角度を変えるようにすると
不調和な出来事も一つ、二つ、三つと実に様々な解釈ができるのである。
話を元に戻すと。
「天地自然の理」に身を任せる、「放っておく」ということ。
この概念は古来より様々な言われ方をしている。
「人事を尽くして天命を待つ」
(中国の儒学者 「胡寅」)
「無為自然」
(タオ 気功の教え「人間の作為的なことから離れ宇宙自然の摂理に任せる」)
「神の御心のままに」
(キリスト教)
しがみつくから落とされ、手放すと浮く。ということか。
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