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sifu hiruma  胡蝶の夢  

小さい頃、「蝶」と「蛾」が存在することが、不思議でたまりませんでした。大人になり、気が付けば「陰陽五行学説を」中心とした中医学の仕事に就いていました。日中気功整体院 武術白勁会 日々のこと・・・。

    「游」

2011年01月31日(Mon) 00:55:56

 
「游」・・・。

中国古代の荘子の残した思想のひとつである。



多くの人間は「~の為に~する」という人生を生きる。


荘子のいう「游」は

有用性、意味、価値や目的からはなれて

「自己の性が充足する何か」

このことに焦点をあてている。




ただただ好きでやってきたことにもそこに

意味やら価値を持ち込んでしまうと元から

あった姿は形を変え本質がわからなくなってしまう。



人はいつも自分のやることに意味や価値を見出そうとして

自分のやっていることを正当化しようとするが

自分が満足していればそんなことをする必要があるのだろうか。



自分にとって整体の仕事も武術も霊気も

ただ好きなのでやっているだけ。

というかそれ以外は何もやりたくないし

それだけしかできないのだ。

もっというと自分の納得、魂の充実感(単純に気持ちがいいから)

があるからやっているだけで自分に満足しているから

人に認められる必要がない。




人が自分のやっていることに意味や価値をつけようとするのは

不安が根底にあるからかもしれない。

というか社会がそのような形を許さない何かがあるともいえる。


「理由なんかいらない」「ただただやっているだけ」

このスタンスを崩してそこに意味やら価値やら持ち込むと

十全に魂を潤せないことにもなるから

私はいつも心の声(感情)に耳をすますのだ。
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