小さい頃、「蝶」と「蛾」が存在することが、不思議でたまりませんでした。大人になり、気が付けば「陰陽五行学説を」中心とした中医学の仕事に就いていました。日中気功整体院 武術白勁会 日々のこと・・・。
前回の記事を書いていて感じたことであるが
多くの自己啓発本は自身の抱えている問題点に焦点をあて
そこをどうにかしようとあらゆる方法をもちいて
克服しようとする傾向がある。
そのことが果たして正しいことなのか?
本当に人を生かす方法であるのか?
今回は治療の原点である法則をふまえてこのことを考えてみる。
中医学の治療原則 「虚実補瀉」
問題点(実)をなんとかするのではなく不足している部分(虚)
を埋めなければならない。
「もう少し簡単な言葉で言うと真に海をきれいにするなら
大元から流れこむ山をきれいにしなければならない。」
これが「虚実補瀉」の基本である。
これを考えるに問題点となっている部分「実」というのは
自身を支えている根源のようなものがパワー不足「虚」になってしまった
ために「実」としてでてきてしまっているので
「虚」の部分を補わなければ「実」は消えないのである。
自身を支えている何か根源・・・「音楽を聞く」「寝る」「動物と遊ぶ」「植物を育てる」
「映画をみる」「スポーツをする」
要するに気持ちのよいもの元気になれるものは何でもこの部分に入る。
これは自身を愛情で満たすことである。
(以前ある人のブログを読んでいて確信したことだ。)
前回の記事で書いたSさんはこの事をはっきりと気づいていた。
「枯れた部分だけ何とかしようとしても根を丈夫にしなければ
花は咲かない。」
空っぽの部分「虚」・・・。
今の人間社会では「実」ばかりとりあげて「虚」の部分を埋めずに
多くの問題が起こっている。
世界の「虚」・・・。
日本の「虚」・・・。
そして人の「虚」・・・。
まずは自分から潤していこうと感じるのである。
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