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sifu hiruma  胡蝶の夢  

小さい頃、「蝶」と「蛾」が存在することが、不思議でたまりませんでした。大人になり、気が付けば「陰陽五行学説を」中心とした中医学の仕事に就いていました。日中気功整体院 武術白勁会 日々のこと・・・。

治療成功。

2010年06月24日(Thu) 01:21:34

患者さんMさんの場合。


〈中医カルテ〉

8年前の事故による後遺症。

むちうち症を含む。左半身の慢性的痺れ。

顔面神経痛と慢性的耳鳴り。
(風寒の強い冬にひどくなる傾向。)

全身の痛み(刺痛が生じている為お血によるものと考える。)

重度の肩凝りと左坐骨神経痛。



長期に渡り通院していただいた為か

左半身ににわずかな痺れを残し全て完治。


多くの症状を抱えたMさんであるが最近

Mさんからとても嬉しい報告があった。



先日、Mさんが整体院に入ってきたときに

何か雰囲気が違うというかおおきくなったというか

軸が定まったというか。



Mさんは事故の後遺症の症状のほかに


職場で人間関係の悩みがあり、どうしても言えない事を

長期にわたって胸の内に秘めていたようだ。



その問題が最近解決したらしい。



悩みの当事者にしっかりと自分の意見をぶつけ

Mさんのはっきりした態度により当事者はもうちょっかいを

かけてくるのをやめたようだ。

(決して自己主張を通すとかでもなく言うべき事、言わなければならないこと

 をしっかりと言った。)

これだけの事でMさんは「ぶれない軸」と「自信」みたいのがしっかりと

身に付いたようだ。


症状の緩和はもちろんうれしいが

このような根本的な「生きてゆく力」をMさんが身に付けた

事が心底喜ばしかった。



《付録》中医診断

原因・・長期に渡り体内にたまった余分な水分〈痰湿)
    と言いたい事が言えない(気鬱)が背景にある。

症状・・胸や喉に空気の塊のようなつまり
    吐き出せない。

病名・・梅核気(現代医学ではヒステリー球)

例) 喉・・・吐き出せない空気の塊(息苦しくゃべりづらくなる)
   胸・・・胸悶感締め付けられる感じ(胸椎5番と肩甲骨の下が痛くなる傾向。)
   腹・・・膨満感(いつもおなかが張っている、気鬱による便秘も背景にある。) 
   
 ※ どこに出てくるのかは個人の体質によるがその体の最も弱いところに出てくる。

   人に振り回されやすい人・・・胸鎖乳突筋が弱く首が前に出ている。
                 足を引きずって歩く。
                              
   上記の体質を持っている人に梅核気を持っている人が多い。      
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