小さい頃、「蝶」と「蛾」が存在することが、不思議でたまりませんでした。大人になり、気が付けば「陰陽五行学説を」中心とした中医学の仕事に就いていました。日中気功整体院 武術白勁会 日々のこと・・・。
今朝方、息子が私のところに来て「おなかが痛いといってきた」。
6月の中医学講座で皆さんと勉強したところだった。
息子の腹痛の状態を視てみると
脈診では、脾虚、舌診では、胖大(湿邪の影響)
経絡を触ると腎虚。
脾経にはそこそこの張力があり、経絡自体はひどい状態ではない。
胃経かと思ったが、胃にも実、虚とともにそこまでの状態ではないので
この状態からすると、腎が「本」(治病求本の本(病の本源)(という状態だ。
腰椎の2番、右の腎に触れていくと少し冷えている気がする。
寝相の悪く、おそらくおなかを出して寝ていたのではと推測する。
大腸勁、小腸経にはそこまでの異常は感じられず、この時期の湿度の
影響もあり「脾虚」をともなった、「腎陽虚」と証をたてる。
丁寧に腎経、脾経に点穴。
腹部は中脘、関元、天枢に点穴。
気功でお腹をあたためながら、
大腸経、小腸経を中心に手の三陽経を温めるように文筋法
うつ伏せにして、「腎愈、志室、大腸愈」に点穴の後
腸の安定を図るために腰部に分筋法。
しばらく、腎を中心に気功を流していく
この施術をやりながら、これを教えてくれた先生達を思い出しながら
「ああ、本当にいいものを学んだな、とづくづく感じていた」
息子の腹痛は緩和したようで、下に降りて行った。
現在、中医学と推拿を当院にて講義を行っているが、このような生きた知恵を
皆さんに伝えてゆく機会をいただいて、またこの分野に人生で携われたことに
つくづく感謝が尽きない。
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